使い潰される、ということを認識する必要がある

今回はちょうどIT業界の人月商売、
多重下請けについての問題提起をした記事を読んだのでそれについて。


記者の眼 – 読者に問う! IT業界の二大悪「人月商売」「多重下請け」の今後:ITpro

実際に経験してみて、このビジネスモデルの中で働いてると使い潰されるだけだなと思いましたね。
この記事の前段としてある「45の問題点」も、実際にそう感じたことばかり。
ただ、一方で解決するのがとても難しくなってしまっているのも事実で…。


米国IT業界に過去あった多重下請構造、それが破壊された理由 – プロマネブログ

こちらによると、アメリカも過去に同じような下請構造が主流だったそうだけど、オフショアの台頭によって構造が崩壊したそうです。10年以上も前に。
日本でもいずれ崩壊の日が来てしまうかもしれません。
個人的にはとっとと崩壊すべき、と思っているのですが。

こちらも参考に。

IT業界の『多重下請け構造』は社会悪になりつつある – paiza開発日誌

こういう構造だとエンジニアは育たないと思いますし、
エンジニアとしては何も幸せじゃないと思うんですよね。
結局上の方に立ってマネジメントしてる人ばかりが重要視されて、
技術をベースに物を作る人達が軽視されがち。
その結果技術者が減ってしまう。

現に、今エンジニアの需要に供給が追いついてないそうです。
経験の浅いエンジニアにとってはチャンスとも言えますけど、
そもそも、以前から技術者が軽視されている、とは思っていたんですよね。

自分もこの構造の中で疑問を感じたことが何度もあります。
ただし、長年こういう構造でやってきてしまっていることと、
そもそも、恐らくこういう構造が日本人にマッチしてしまっているのだろうと思うので、
当分は根強く残ると思います。

ただ、この中でエンジニアとして働くということは、
結局のところ、上の言うことを聞いて使い潰される、ということに帰結してしまうと感じます。
エンジニア個人の意見はそれほど尊重されない。
そもそも個人の意見は反映されにくい。

それでもいいや、というなら別にいいんですけど、
自分は少なくともそれは嫌です。

新しい会社では特に、
こういう従来型の下請構造とは全く異なるスタイルをとっていることが多いと、
最近いろんな会社を見てて思います。
古いスタイルしか知らない人にとってみれば、
若いのが生意気に色々やっている、というようにしか見えないかもしれません。
でも、いろんなスタイルがあっていいと思います。
前も書いたかな?

自分の考えとしては、
下請構造のほうがいい場合もあるのかもしれませんが、
少なくともITに関しては、そういう構造は衰退して欲しい、と願う次第です。

あんまりまとまりがない文章になってしまった。

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