もうちょいで誕生日というのと、ちょうどアドベントカレンダー書いてみたい、ということもあって、フリーランスになってからの振り返りを書きたいなと思いました。
(この記事はフリーランス Advent Calendar 2018の2日目です)
フリーランス歴概要
2016年6月からフリーランスエンジニアとして仕事をしております。
元々SESで現場に行っていたのが、フリーとしてエージェント経由で仕事をするようになったぐらいで、今のところはまだそれほど変わっていません。
扱っている領域は主にAWS、インフラの運用・設計・構築周りとその改善。
できる領域はどんどん広げたいと思ってます。
よかったこと
- 単純に手取りが増えた
もらえるお金は会社員時代と比較してもとても増えました。
具体的な数字はちょっと伏せますが、税金やらなんやらを差っ引いても会社員時代の倍くらいにはなったんではないでしょうか。 - いちいち「自社」との調整がいらない
当然ながら事業の中心は自分なので、仕事と自分の都合さえつけられればある程度自由がききます。
俺の場合は客先で仕事しているのでそこまで自由でもないのですが。会社に所属していてSESしていると自社にも話を通して客先にも話を通して、と面倒な場合があります。 - 会社員としては経費計上できなかった色んなものが経費になる
厳密に言うと副業として別の何かをやっておいてその経費として申告すればできるのかもしれませんが…。
自分自身が事業の中心なので、事業のためであれば(度が過ぎていなければ、みたいですが)ある程度経費に含められます。
経費が増えた分は所得が減り、所得が減ると税金が減ります。
もちろん何の仕事をしているか、にもよりますが、たとえば自己学習のための書籍購入とか、資格試験の受験料とか、そういうものは計上できるはずです。
ただ、経費にできるといっても手元のお金が減ることに変わりはないので、そこには注意。 - ある程度仕事を選べる
もちろん選べると言っても、自分の持っているスキルによって相手に価値が提供できることが前提です。
エンジニアに関して言うと、特にインフラエンジニアは地味なのであまりやる人がおらず、ある程度規模が大きくなってきた会社やサービスがそこに強い人を求めだす傾向があります。
また、新しい領域に対応できるエンジニアは需要に大して人数が全然足りていないので、頑張ればすぐにそこそこ仕事できるようになると思います。
気をつけること
- 開業届を出し忘れない
なんとなくフリーで仕事をするようになったのですが、開業届を出し忘れたせいで青色申告ができず、1年目は白色申告でやらざるを得なくなりました。 - 税金と保険でいくら持っていかれるかを常に計算に入れる
これをやっておかないと、もらえるお金は増えたのにお金が貯まっていかない、ということになります。
結構持っていかれます。
考えなければいけないのは国民健康保険、年金保険、市県民税が主で、人によっては固定資産税(持ち家の人)とか、自動車税(車持ってる人)とか - 会計・法律周りをきちんと調べる、もしくは正しい知識を持っている人に相談する
言ってる自分もあまりできてないのですが…ネットに転がっている情報もあるにはありますが、それが正しいかどうか判断するのは知識がない状態では困難です。
会計周りは確定申告のときに嫌でも考えざるを得なくなりますが、それが嫌なら税理士さんにお金を出してお願いしましょう。
ただ、一度は自分でやって仕訳の仕方とか何が経費になるかとかを一度自分で考えてみるのはいい経験になります。 - 節税の方法を知る
上にちらっと書きましたが、本当に税金でいっぱい持っていかれます。「脱税」になってはいけません。ここは本当に注意。 - 目先のお金を見すぎない
お金にこだわるのは重要だと思いますが、その仕事をやったことで自分に何が得られるか、その仕事にモチベーションを出せるか、自分の力が発揮できそうか、という点を考えて仕事をしないと、結果的にうまく行かなかったり、ストレスを抱えたりすることになります。 - 契約内容や書類はきちんと確認する
どんな書類が必要なのか、どういう契約内容なのか、は面倒ですがかならずきちんと目を通しましょう。
会社によっても微妙に違ったりしますし、どこまでが責任範囲か、など、結構重要なことが書いてあります(当然ですが…)。
今後やりたいこと
- リモートワークにシフトする
インフラの領域が中心だと中々やりづらいのですが、そのうち移行したいと思っています。
週5日フルコミットだと仕事が中々冗長化できず、自分がいましている仕事に大きく依存することになるので、できればその状態から脱したいなあ、と。 - スキルセットを広げる
インフラのレイヤーしか見られないと、インフラで解決できないところがどうしようもなくて歯がゆい思いをする、というのが何度かありました。
自分自身の幅を広げたい、というのももちろんですし、あるサービスがあったときに一通りの領域の面倒が見られるようになりたいなあと思っています。
適当な個人サービスを作ってみるのが早そうかなと思ってはいますが、まだそこまでできてないです。
AWSのアップデート追ってるので精一杯でもありますがw - 会社を作る
別に作って大きくしたいわけではないです。
消費税を払わなければいけなくなる前に法人化して消費税の免除期間を延ばしたい(資本金1000万円未満の会社設立後1年、条件付きで2年は消費税の支払いが免除になります。)、というのと、業務の責任を個人ではなくて法人にしたい、というのがあります。
何かあったときの責任がすべて個人にかかるのと、法人にかかるのとではやはりわけが違う、というのと、仕事の内容的に個人での信用では厳しい仕事も法人であれば多少は受けやすいだろう、という考えです。
なってみたときは割と適当な感じでしたが、情報が少なくてどうすべきか、中々正しい情報をきちんと必要なときに持っていることが難しいですね。
自分自身まだ全然知らないのですが、知っていると得すること、知らないと損することが色んな人の話を聞くと結構あるので、これからも引き続き情報を仕入れながらやっていきたいと思っています。