ドコモ光について、docomoの中の人の見解


「ドコモ光」は何がお得なのか? 他社にない優位性は?――NTTドコモに聞く (1/2) – ITmedia Mobile

料金体系が複雑でわかりにくい、というドコモ光。
どういう意図を持ってサービスを展開しているか、というのが書いてあります。

先日、ドコモ光はやっぱり大して得しないじゃないか、というエントリを書きました。


ドコモついにセット割引、でもやっぱり一人だと損 – ただひたすら書こうと思った事を書くところ

料金面でのメリットは求めていない?

記事中にはこう書いてあります。

ただ割引を訴求する販売手法はやめていこう、価値提案をしたいと料金を作りました。本当なら、携帯代にプラス1000円でドコモ光を使っていただけるという見せ方もできました。お客様の負担感と手に入れられる価値を測って、そういう設計にしていたからです。ところが、ガイドラインにはそういう見せ方はダメと書かれていた。結果として、ガイドラインを順守した形になります。

つまるところ、料金が安くなることよりも、ドコモで何ができる、
というところを推したかったということでしょうか。
しかし、正直なところそれほど他キャリアに比べてメリットがあるかと言われると…。

家族でしかも長期間ドコモを契約しているユーザに還元する、
というのはコンセプトとしてあるかもしれないです。
ただ、個人ユーザで、携帯での通話をあまりせず、
しかも家の固定回線がマンションで定められている身としては、
メリットを全く享受できません…。

そもそもの話、今の料金体系はパケット通信料の値上げを行った後の話なので、
従来の料金プランと比べるとお得感が低いですね。

一応、ISPが固定ではないので、
いまISPから提供されているメールアドレスを変えないで使える、
というのはメリットとしてあるようです。

確かにISP提供のメールアドレスをメインで使っている人にとっては、
これはメリットですね。
個人的にはGmailがメインなのでこれもメリットに入りませんけれど…。

やっぱりキャリア側の都合?

個人個人にするのか、家族にするのかは戦略によります。個人でもお得になるようにはしていますが、割引を含めたリテンション(既存顧客の維持)を考えると、やはりご家族は非常に強い。過去の例で言うと、10数年前にファミリー割引が入った時の効果は非常に高かったですね。その後1人で契約できる割引が出てきて効果が薄れ、いつの間にかファミリー割引が崩れ始めました。リテンション効果が大幅に下がり、キャッシュバック競争にもなってしまいました。

 光の回線を家の中でも自由に使えるという時、単位としては家族でくくり直した方が、囲い込み効果も高いですし、お客様の価値も高くなります。そこを強化したところが、戦略的には重要です。

ファミリー割引が入ってきた時は、
強制的に高い通話プランにされたり、
パケット通信料を値上げされたりはしなかったと思うんですよね…*1

家族向けのプランを用意する一方で、
用意したプラン以外のユーザを冷遇されると、
さすがに冷遇された側のユーザとしては思うところがあります。
全て値下げだーとすると収益にならないというのはわかりますけれど。

家族と共用しないで個人で使ってるとシェアする先も特にないので、やっぱりお得感は低いです。
ただ、シェアプランに関してはこの辺りをうまく使えば維持費を安くできるみたいです。

【docomo】docomo版iPhone6を購入して維持費を安くする! | laiyer note

docomoカケホーダイの節約は「月サポ付きシェア回線」がすごい。8回線分の毎月料金がたったの8000円 | やすしむ!!

家族というか、複数回線契約すれば、月々サポートまで分け合えるので、
複数回線契約すればするほどお得ってことですかね…。
さすがに新規契約するときついので、
今のうちにMVNOか何かからのMNPでドコモ以外のSIMを用意しておけ*2ということでしょうか。

そんなこんなで、DMM.mobileと契約した

docomoがMVNO参入!? – ただひたすら書こうと思った事を書くところ
先日エントリに書いたとおり、MVNOへの回線移行を進めるために、
DMM.mobileのSIMを契約しました。



あと何日かで届くので、届いたら使ってみた感想でも書いてみようと思います。

*1:ちゃんと調べたわけじゃないので、違ったら訂正します…。

*2:MVNOは大半がドコモ回線なので、MVNO→ドコモへのMNPは断られる場合もあるそうです。

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