日経システムズ2015年4月号を読んだ

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時間の都合上中々読めなくてようやく読み終わりました。
4月号は技術よりもマネジメントやシステム企画に関することが中心でした。
個人的にはかなり参考になりました。

今月もピックアップする形で。
全部、と言いたいのは相変わらずですw

  1. 時間節約のテクニックについて
  2. スタートアップを参考にしたシステム企画について
  3. 要件定義について
  4. 組織マネジメントについて
  5. その他

午後6時に帰る!時間節約テクニック

定時が6時じゃないから帰れないぞ!というのはおいといて。

いかにして業務を効率化して早く帰るか、ということについて書いてあります。

仕事の中には「動き」と「働き」があり、
前者がシステム利用者に価値を提供しない仕事、
後者がシステム利用者にとって価値にチョッケする仕事、
としています。

「動き」となってしまうのは、
目的が曖昧、マルチタスク、突発業務、孤立状態
とここでは定義されている。

目的が曖昧、というところでは、作業を行うときに、
その作業の目的を理解せずに行い、
結果として相手の求めていることと違うことをすることになり、
手戻りが発生した例がありました。

マルチタスクについては、同時並行のタスクが増えすぎると効率が落ちることがありました。
3つ以上の仕事を同時並行で進めると効率が落ちるそうです。

突発業務については、まあよくあることですね。それにどう対応していくか。

孤立状態とは困っている時に相談できる人がいない状態のことですね。

これらについて、具体的な対策の手法が提示されています。
内容については読んでくださいw

この辺りは早く帰ることが目的でなくても、
自分の作業効率を上げていくという点では意識を向けないといけない部分ですね。

スタートアップを参考にしたシステム企画

これはまさに最近の自分が課題に思っていることで、
どうしようか悩んでいた部分なのでとても参考になりました。

ここでは「システムの利用者に問題を聞いて改善策を導く」
というアプローチではなく、
新しい価値を提供する、という観点でどう試行錯誤するか、
について書かれています。

従来は対象が基幹システムだったりしたので、
効率化やコスト削減が目的となり、そこ向けの企画だったから、
問題をヒアリングするという方法でよかった、
しかし、ビジネスを作るシステム企画においてはどのような価値を提案するかが重要になる、
というようなお話です。

この辺はサービスの作り方の考えにも通じますね。
ここに書いてある「問いを固める」がまだ出来てないので、
そこを決めたいですね。

要件定義について

2番めのところで書いた「従来型のシステム企画」で求められそうなこと。
ただ、そこで求められることもこれまでとは変わってきていますよー、というお話。

単純に機能に対する要求だけではなく、
非機能要求を踏まえてどう実装するかを要件に落としこむ必要がある、
といった感じですね。

非機能要求を聞くと、機能の内容とバッティングするものも出てきます。
そういう要求の聞き方、要求に対してどう要件を決めるか、
そしてそれをどう描くか、のやり方が書いてあります

組織マネジメントについて

これはチームビルディングについてのお話です。
自分が今比較的若い組織にいるからというのもあり、
今の状況と照らしあわせて参考にしようかなあと思いました。

書いてある内容としては、
何か課題があったときに、
やり方を見直す前にチームを構築してからやりましょう、ということです。

ものすごくざっくり言うとそんな感じですが、
チームの成長段階によって物事がうまくいかない原因が変わってくる、
という説明は自分にとっては眼から鱗でした。なんとなく感じていたことが腑に落ちました。

その他

他にも色々役に立つことがあります。
AWSの最小構成での基本的な構成の仕方とか、HTML5についてとか、
Apache Sparkについてとか、仮想デスクトップについてとか*1
エンジニアの文章力についてとか。

詳しくは読んでくださいw

エンジニアの文章力についてのところは、11番だけよくわからなかったですね。

「バグを修正したのでハングアップする回数は減った」
という文章は係り受けの解釈によって2通りに解釈できてしまうそうです。
ただ、自分には
「バグを修正したことで、それまで発生していたハングアップの回数が減った。」
としか解釈出来ません。

「バグを修正したことによりハングアップが発生していた」と解釈もできてしまう、とのことでしたが、
この文章をそう解釈するのは相当無理があるような…。
「バグを修正したためにハングアップする回数は減った」とか書いてしまうと、
たしかにどっちの意味だろう、と思いますけれど。
これ以外は、まあそうだろうなあ、という感じでした。
まあ、俯瞰して見てみるとおかしいのにすぐ気づいても、
自分で書いているときは意外と気づかなかったりするんですよね…。

*1:この辺は自分の経験不足もあってピンときてない部分はあると思います。

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